動物iPS細胞樹立特許が日本で成立
当社の動物iPS細胞樹立の基盤技術である特許について、この度日本国内で特許査定が得られたのでお知らせ致します(特許第7591219号)。当該特許は慶應義塾大学と日本大学の共同研究の成果を基に共同で出願され、当社が独占的通常実施権を得ております。
これまでマウス以外のさまざまな動物種において、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を樹立することが困難であることが知られていました。これらの動物種は多能性誘導耐性動物と呼ばれ、人間のもっとも身近な動物である犬や猫など多くの動物種が含まれます。当社の技術ファウンダーである、現慶應義塾大学教授・再生医療リサーチセンター長 岡野栄之教授、現久留米大学医学部疾患モデル研究センター 塩澤誠司教授および現日本大学生物資源科学部教授・日本大学動物病院 枝村一弥病院長らは、独自の方法によりこれらの動物種でも安定的にiPS細胞を誘導可能で、かつ臨床応用に適した細胞株の樹立方法を確立しました。
この度の特許査定は、本方法の日本国内での特許性が認められたものです。当社は引き続き本特許の海外での成立を目指してまいります。
技術詳細:さまざまな動物種からiPS細胞を作出する方法の確立 -幹細胞を用いた細胞工学の基盤となる重要なリソース-
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2021/4/2/28-78924