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iPS細胞を動物再生医療の真ん中にまずは犬から。

犬から始める、Vetanicの再生医療

動物再生医療研究の歴史は長く、当初より犬の疾患治療で技術が培われてきました。その治療には、骨髄や後には脂肪から、幹細胞と呼ばれる特殊な細胞を採取し、体外で培養して数を増やしてから病気の犬に戻す方法が行なわれていました。その後同様な方法は猫でも研究されていますが、まだまだ歴史は浅いと言わざるを得ません。

そこで我々もまずは犬の再生医療から着手すべく、イヌiPS細胞・間葉系幹細胞(MSC)の研究を始めています。

このような可能性を秘めた治療法に対する獣医師の期待は高く、我々が行った全国の獣医師に対するアンケートでも9割近くのドクターが、「(規制当局の承認を受けた)MSC製剤を使いたい」、と答えています。 一方で、承認を受けていない(自家調製の)MSCについての不満も指摘され、我々が取り組むべき課題も明らかとなりました。

  • Q MSC製剤(薬機法対応)を使用したいか?使用意向は概ね高いが、再生医療経験有りの獣医師は若干低い
  • Q 現状の自家調整MSCの課題は?各病院での品質の差 臨床でのエビデンス不足 期待程投与効果が高くない 費用が高い 効果判定が困難 幾つかの課題に集約され、その多くがK9iMSCで解決可能

アンケート概要
・回答数:107名(107施設) ※人の医療機関として約1,000施設分に相当
・属性:- 再生医療経験:有り55人、無し52人/- 獣再生医療届出:有り31施設、無し76施設- 地域:北海道, 東北, 関東, 中部, 近畿, 中国,四国, 九州・沖縄
・調査期間:2020年6月27日~7月12日

iPS細胞やそこから分化誘導したMSCは、その他の全く別の細胞(例えば血液・血小板や神経など)に変えることが可能であり、将来様々な再生医療等製品を作ることができます。このような製品は既にヒト医療の分野でも臨床試験が進められており、その開発過程では動物試験で有用性が示されたものも少なくありません。

獣医師の側からも、MSCを用いて治療したい疾患が多く寄せられており、今の動物再生治療をより進化させることが期待されています。

iPS細胞は一度作れば大量に同じ性質の細胞を得ることが出来、均質で使いやすい再生医療等製品が製造可能です。多様な製品展開を行うにも、ドナー動物に依存せず、iPS細胞を用いることが、持続的な再生医療の理想的な姿であると考えます。

だからこそ、Vetanicは、行政の指導のもと研究開発を進め、動物用医薬品としての承認を受けて動物病院に届けることを目指しています。まずは犬から、そしてそこからあらゆる動物の再生医療へとつなげるため、Vetanic は日夜取り組んでいます。

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